2021.03.24
- グルメ
ノスタルジックな洋館カフェで、神戸ならではのティータイムを!
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神戸港開港以来、洋館が立ち並びハイカラな街と親しまれてきた神戸。開港とともに海の向こうからやってきた洋菓子文化もまた、神戸ならではの文化です。
今、神戸らしいノスタルジックな洋館に、気になるカフェが続々と登場しています。おしゃれな空間で、味もルックスも映えるスイーツを楽しみませんか。
北野異人館 旧ムーア邸
異人館が立ち並ぶ北野通りにある「旧ムーア邸」は、明治31年築の歴史感じるコロニアル様式の洋館。これまでは非公開だったこの館ですが、「貴重な建造物をたくさんの方に見てほしい」という所有者の思いにより、2020年7月から1階部分がカフェとして開放されました。
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青いタイル貼りの暖炉やコロニアル様式の柱など、館内いたるところから感じられるノスタルジックなインテリアと、季節の花々が咲くガーデンも自慢の洋館。こちらでいただけるのは、銀座で約50年に渡り愛され続けてきたフランス料理店「銀座 マキシム・ド・パリ」のレシピを元に、旧ムーア邸のパティシエが再現したイチゴのミルィーユ。歴史感じる館にふさわしい老舗のデザートは、神戸初登場の逸品です。
バターの芳醇な香り漂うパイ生地の間に、オレンジのリキュールを使ったカスタードクリーム、大きくカットされたジューシーなイチゴ、まわりにたっぷりあしらわれたローストしたアーモンドスライスの風味が加わり、大人のデザートに。おかわりできる紅茶やコーヒーとともにじっくり味わって
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北野異人館 旧ムーア邸
住所:神戸市中央区北野町2-9-3
電話番号:078-855-9789
営業時間:11:00~17:00
定休日:火曜日、不定休
Instagram:@moore_cafe
アクセス:地下鉄新神戸駅から徒歩8分
TOOTH TOOTH 凸凹茶房
かつては外国人居留地だった地域の一角、京町筋に面して建つ「神戸市立博物館」。以前からあった市立南蛮美術館と考古館を統合し、昭和57年に開館しました。昭和10年に竣工した旧横浜正金銀行(現三菱東京UFJ銀行)神戸支店ビルを転用した建物は、ドリス様式の円柱が並ぶ正面が印象的です。その姿からも昭和初期の名建築と言われ、平成10年には登録文化財となっています。
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館内に併設されていたクラシカルな喫茶室を、昨年秋に「日本の茶室文化をモダンにお洒落に」をコンセプトにしたカフェサロンにリニューアル。シンプルシックでモダンな空間となって蘇ったサロンには、蔵書を自由に手に取って読むことができるスペースやミュージアムショップも設けられ、博物館を身近に感じられる雰囲気も…。
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サロンをプロデュースするのは、神戸を中心にカフェやレストランなど食のトレンドを発信し続ける「TOOTH TOOTH」。こちらでは、元町商店街に店を構える老舗茶商「放香堂」のご主人 酢田恭行さん が監修する”匠の抹茶”などを使用した、新しいお茶のスタイルを提案。日本古来より親しまれるほうじ茶、和紅茶などお茶屋素材を融合させた新しいメニューが楽しめます。
おすすめはこだわりの抹茶・天慶を使用したアフォガード。エスプレッソの代わりに放香堂の宇治抹茶 『天慶』を使用。 濃厚な味と香りがバニラアイスと相性抜群。 白玉と寒天も入ったパフェ仕立てで大満足の一品です。
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また、和スイーツ5種とお好みのお茶が楽しめるティーセット「凸凹ティーセット ―さんく― 」や、アフタヌーンティーセットも好評です。洋館でいただく和デザートも乙なものです。
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上の写真は、凸凹ティーセット2,000円(税別)。無花果餡のマカロンショコラ オリーブグラッセを添えて、八女抹茶のオペラと赤すぐりのクリスタルリゼ、 凸凹最中の丹波黒豆フロランタン ミルクアイスでパフェ仕立て、ほうじ茶のカヌレ – 火男 -、凸凹あんみつ フランボワーズとキルシュの香り ベルジョワーズの黒蜜と 上記5つのお菓子とお好みのお茶が楽しめます。
TOOTH TOOTH 凸凹茶房
住所:神戸市中央区京町24 神戸市立博物館内
電話番号:078-515-6462
営業時間:平日 10:00~18:00(LO17:00)/金曜 10:00~20:00(LO19:00)
定休日:神戸市立博物館に準ずる
相楽園パーラー
6,000坪の敷地に広がる庭園が、四季折々に美しい表情を見せてくれる相楽園。市内にある公園で、唯一の日本庭園として、訪れる人々を楽しませてくれています。こちらは、元々は、神戸市長小寺家の私邸。それを昭和16年に神戸市が譲り受けて一般公開。園内には、重要文化財を複数有し、迎賓のための施設として「相楽園会館」も作られました。
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長きにわたって、神戸の迎賓館として国内外の賓客に愛されてきた、その相楽園会館が、2018年12月に「THE SORAKUEN」としてリニューアルオープン。ウェディングや各種パーティーを開催できる会場のほか、普段使いできるカフェやレストランなども作られました。
「相楽園パーラー」は、ラグジュアリーな雰囲気の店内や、四季折々の美しさに彩られた庭園を眺められるテラス席で、ランチやスイーツを楽しめるカフェ。
おすすめメニューは、小野市宮本鶏卵場の平飼い卵で作る自家製プリン。昔ながらの硬めの食感と、プリンの下にオレンジを忍ばせ、まわりにはオレンジゼスト、隠し味のグランマルニエの香りもあいまった、大人のプリンです。また定番の抹茶パフェは、なんとなく庭園に見立てたようなルックスが映える!
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そのほか、神戸のミックスカルチャーを”あいたのしむ”場所として、「KOBE GATHERING」を提案。厳選した神戸広くは兵庫の商品を提案したり、コラボレートしたり、期間限定のイベントを開催したり…。相楽園という空間で楽しむ新たな出会いを、このGATHERINGで経験するのも素敵です。
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相楽園パーラー
住所:神戸市中央区中山手通5-3-1
電話番号:078-341-1191
営業時間:11:00~17:00
定休日:水曜
レトロな空間で過ごす、優雅なひと時が待っている3軒。極上のスイーツやお茶を味わいながら、建物の歴史に触れてみるのもいいですね。
赤穂生まれ、神戸暮らし。お菓子、パン、雑貨などを中心に雑誌、ウェブなどで取材執筆。著書に「東京最高のパティスリー」(ぴあ)、編集から携わったムック「神戸のおいしいパン屋さん」、「神戸紅茶さんぽ」、「神戸土産の新定番」(共にグラフィス社)など。そのほか神戸を中心に、スイーツやパンのイベント「てくてくパンまつり」のショップセレクトなどにも携わる。