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2022.06.08

エキゾチックタウン神戸で味わう 世界のお菓子

エキゾチックタウン神戸で味わう 世界のお菓子

1868年の神戸港開港をきっかけに、外国人居留地が作られ、神戸には西洋をはじめ海外のさまざまな文化や慣習が入ってきました。

例えば、スコットランド人が販売をはじめたラムネ、イギリスから伝わったウスターソース、なんていうのも神戸が最初。紅茶やチョコレート、お菓子なども日本で初めて取り入れたのは神戸の街だったと伝えられています。

港からいち早く外国の文化が入ってきたハイカラな街・神戸。そんな神戸で楽しめる、さまざまな国のお菓子をご紹介します。ぜひ、歴史や文化、お店の雰囲気とともに味わってみてください。

いなだみほ
ライター・コーディネーター
赤穂生まれ、赤穂郡上郡育ち、神戸暮らし。人に出会うことが好きです。誰かの大切な思いを文章にして、たくさんの方に伝えるお手伝いをしたいと思っています。お菓子、パンなどを中に雑誌、ガイドブック、ウェブなどで取材執筆。イベントの企画。ショップセレクトなどにも携わっています。著書「東京最高のパティスリー」(ぴあ)、MOOK「神戸のおいしいパン屋さん」、「神戸紅茶さんぽ」、「神戸土産の新定番」(共にグラフィス社)企画編集執筆。2021年秋には「神戸のパン屋さん、やっぱりすごい」も発行。

スコーンをはじめ風味豊かなイギリス菓子が勢ぞろい「sugar spoon」

ビルの細い階段を上がった2階、グリーンの扉を開けるとおいしそうな焼き色をしたお菓子の数々が目に飛び込んできます。こちらは、イギリス菓子の専門店 「sugar spoon」

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お店は、エントランスのユニオンジャックが目印。

オーナーのMichikoさんは、学生時代に留学していたオーストラリアでイギリス菓子に出会い、素朴だけれどおいしい、飾らないところに魅了。本場イギリスでもお菓子作りを学び、帰国後お菓子教室を主宰し、その後お店を構えられました。

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窓からの日差しもやさしい店内。

近頃は少しずつ、知名度が上がってきたイギリス菓子ですが、その認知度はまだまだ?! 「イギリス菓子を文化と合わせて伝えていけたら…」と洋菓子の街神戸から、教室も開催しつつ、焼き菓子の販売、アフタヌーンティーセットやランチを提案しています。

「イギリス菓子は、フランス菓子のような華やかさはないのですが、日常的に家庭で作られていて生活に寄り添っている気がします。ホストマザー達が夕食の準備をしながら、お菓子も同時進行で作っていたり…。おばあちゃんから娘、孫に受け継がれている家庭の味があったり…。昔から変わらない歴史のあるお菓子は、気取らない、素朴なお菓子が多いです」とMichikoさん。

「ボウル一つで簡単に作れるところもイギリス菓子の魅力なんですよ」とのことですが、ヴィクトリアスポンジケーキやパイナップルケーキなどはもちろんのこと、スコーンも、その食感や風味は秀逸!

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スコーンはトラディショナルスコーンをはじめ5種類。

店内のカフェコーナーではスコーンと紅茶がセットになったクリームティーセットのほか、数種のお菓子がプレートに載ったアフタヌーンティーセットも楽しめます。

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窓辺のカウンター席はイートインもOK。

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焼き菓子は、約20種。

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棚には焼き菓子が勢ぞろい。

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クリームチーズのフロスティンがたっぷりトッピングされたハミングバードケーキ432円、広島県産ネーブルの皮と果汁をたっぷり使用した爽やかな味わいのオレンジドリズルケーキ410円。

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おひとりさまアフタヌーンティーセット1,800円(税抜)。3段になったケーキスタンドにはスコーンをはじめ5種のお菓子とサンドイッチ。ポットサービスの紅茶とともに、のんびり楽しんで。

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一番上のお皿には、ヴィクトリア女王が愛したお菓子ヴィクトリアケーキ、ココナッツマカロン、ジンジャー、シナモンをたっぷり使ったスパイシーなパーキンの3種が並びます。

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2番目のお皿にはスコーンが2種類。バターとミルクの香り広がるおばあちゃんのスコーンと小麦の旨味を感じるトラディショナルスコーン。どちらもしっとりほろほろとした食感。クロテッドクリームといちごジャムもセットになっています。

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3番目のお皿はきゅうりのサンドイッチ。イギリスのサンドイッチといえばキュウリが定番。冷蔵庫のない時代は、新鮮なきゅうりを使ったサンドイッチをいただけることがステータスだったのだそう。「お抱え農夫が収穫したてのキュウリを使っていたそうですよ」とMichikoさん。

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紅茶は、スリランカ人のご主人を持ち、現地に茶畑も持つティーインストラクター「スシーラーティー」にスペシャルオーダーするオリジナルブレンド。ストレートはもちろん、たっぷりのミルクを入れるとコクが出てまろやか。

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厳選素材で作るスコーンは、外側はサクッと香ばしく、内側はふんわりとした食感。おやつにはもちろんのこと、朝食にもおすすめです。クロテッドクリーム、岡山県産の無添加いちごで作るストロベリージャムを付けて召し上がれ。

Information

sugar spoon(シュガースプーン)

住所 神戸市中央区相生町1-1-5カーサルーチェビル2・3F
TEL 078-351-6688
営業時間 木・金・土曜10:30~18:00(売り切れ次第終了)
定休日 月・火・水曜休み
公式サイト https://www.sugar-spoon.com

北欧のお菓子「カフェアンティークマルカ」

神戸・北野にある北欧のヴィンテージ食器のそろう北欧雑貨店「カフェアンティークマルカ」。年に数回、北欧に出向き、食器やファブリックなどを直接買いつけています。

店内のカフェスペースでは、オーナーの大垣哲也さんと田村ふみ湖さんが、北欧で出会ったカフェメニューを提案。

「北欧の友人宅やカフェで食べる北欧のお菓子の魅力のトリコになり、気づけば10年以上に。北欧の人たちの生活や文化を知ることで、季節のお菓子の背景を知ったり、食器の使い方を勉強することもあります。北欧の伝統的なお菓子や季節のお菓子から、マルカのメニューを考えています」とカフェ担当の田村さん。

今回は、お店で楽しめる3品をご紹介します。

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「semla」(セムラ)
*毎年1−3月ごろに提供
990円(ドリンク付き)

スウェーデンで1月から3月ごろの季節、パティスリーやベーカリーにずらりと並ぶ「セムラ」。カルダモン入りのパンにアーモンドペースト、ホイップクリームののったパン菓子は、マルカでは10年以上前から作り続けており、リピーターも多い人気のパン菓子です。

「セムラが好きすぎて、3年前にはスウェーデンで食べ歩いたセムラのことをまとめた小冊子も作りました」と田村さん。

スウェーデンで食べた味を追求し作るセムラは、粗挽きのカルダモンを効かせたスパイシーな味わいともっちりとした食感の生地が特徴。生地は、カスタードクリームのような味わいもあり、アーモンドのゴロゴロ感も残るアーモンドペーストと甘くないホイップクリームで仕上げています。

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「korvapuustit」(コルヴァプースティ)
*2022年は5月ごろに提供予定
880円(ドリンク付き)

「コルヴァプースティ」とは、北欧のシナモンロールのこと。粗挽きカルダモンを入れたスパイスパンにシナモンバターシュガーをロールしています。

「フィンランド人の友人のアーティストが、マルカのカフェをアトリエとして使っていたときのこと、毎日シナモンロールを食べてコーヒーを飲んで、「マルカのコルヴァプースティはフィンランドの味!」と言ってくれたのはほんとうにうれしかったです」と田村さん。

フィンランドのシナモンロールの半分ぐらいのサイズで作っているので、ほどよいボリュームです。

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「raparperipiirakka」(ラパルベリピーラッカ)
*2022年は夏ごろに提供予定
*990円(ドリンク付き)

「ラパルベリ」はフィンランド語でルバーブ、ピーラッカはパイ(タルト)を意味します。ルバーブはヨーロッパで夏に食べる繊維質の野菜。ジャムやジュースにしたり、お菓子やパンと一緒に焼き込んだりします。

「夏に北欧の友人の家へあそびに行ったときのこと、庭で育つルバーブを使ってタルトを焼いてもらいました。そんなふうにシンプルに季節の味を楽しむということを、いつも北欧の人に教えてもらっています」。

マルカでは、タルトはアーモンドを使ったさくさくとした生地で作り、カットしたルバーブを美しく盛り付けて焼いています。ジャムではなくルバーブそのままを焼き込んだタルトは、その酸味がインパクト!バニラアイスやバニラクリームといっしょにどうぞ。

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店内では、これらのメニューを北欧ヴィンテージ食器で楽しめます。現在カフェは都合により、予約制。メニューは月替り、テイクアウトはしていません。来店前にHPでご確認を。

Information

MARKKA(マルカ)

住所 神戸市中央区山本通3-1-2 谷口ビル2F
TEL 078-272-6083
営業時間 13:00~17:00
定休日
公式サイト http://markka.shop
オープン日はホームページのカレンダーで要確認

イタリアのお菓子は今、いちばんのブーム!「イタリア菓子のススメ」

トアウェストの路地裏にひっそりある「イタリア菓子のススメ」。インパクトがありつつ、分かりやすい店名のこちらは、2020年11月にレストランからイタリア菓子専門店にリニューアルオープンしたお店です。

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お店はトアウェストの路地裏にひっそり。隠れ家のような雰囲気が、旅気分も味わわせてくれます。

お店を切り盛りしている南野裕輝さんは、イタリアで6年、フランス、スペインの星付きレストランでも数年経験を重ね、帰国後、幼い頃からのあこがれの街・神戸に2015年にレストラン「エスパイクック神戸」をオープン。

その後、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、「今、自分にできることは」と考え、イタリア菓子のお店に転向、サンレーモ、アスティ、ローマ、モエナなど、6年いたイタリアの各町で、食べ親しんだ味を神戸から発信しています。

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店主南野裕輝さん。伝統的なイタリア菓子を中心に、ご自身が食べてきた味を神戸から発信されています。

店内の棚やショーケースに並ぶお菓子は、常時約10種類。ヴェネツィアの「グバーナ」、シチリアの「カンノーリ・シチリアーニ」、ナポリの「スフォリアテッレ」など、耳慣れない名前、見た目も楽しくて、イタリア好き、お菓子好きのお客様が多く訪ねています。

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約10種の焼き菓子が並びます。

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耳慣れない、見慣れないお菓子に興味津々です。

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焼き菓子のコーナー。

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カンノーリ・シチリアーニ
400円

筒状になった生地に、注文が通ってから、リコッタチーズのクリームを詰めてくれます。カカオ、コーヒー、ビネガー、マルサラ酒が入った茶色い生地はサクッと歯切れよく、オレンジピール、レモンピール、刻みチョコを混ぜ合わせたチーズクリームは上品な甘み。シチリアならではの、ドレンチェリーのトッピングもかわいい。

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コロナ禍が落ち着いたら、イートインも再開予定。2022年冬からはディナーも予定しています。

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スフォリアテッレ
500円

南野さんがナポリに行ったら必ず食べるお菓子。ラードを使って薄く伸ばし、年輪状に巻いた生地と、リコッタチーズにセモリナ粉を入れたクリーム、そしてほかにない形がポイント。サクサクの食感が楽しい。

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トルタ・ディ・パラディーゾ
400円

北イタリア・ロンバルディア発祥のバターケーキ。上部はカリッと香ばしく、中はしっとり。ほおばるとレモン、オレンジ、バニラの香りがふわり。シンプルで飽きの来ない味わいは、イタリア人にも大人気。

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グバーナ
580円

スロベニアから渡ってきたヴェネツィア地方のお菓子で、パネトーネにも近い味わい。中のフィリングに時間をかけて作るお菓子で、フランボワーズビネガー、フランジェリコ(リキュール)、ラム酒に粗く刻んだドライフルーツ、レモンピールなどを漬け込んだもの、バターでソテーした松の実、ローストしてキャラメリゼしたクルミ、アマレットのビスケットなどがぎっしり。

「油の出やすいナッツ類を細かくしすぎないところもポイント」と南野さん。贅沢具材が大人の味わいです。

Information

イタリア菓子のススメ

住所 神戸市中央区北長狭通3-3-15 元町マンション 101号
TEL 078-333-0246
営業時間 木~日曜、11:30~17:00(売り切れで閉店)
定休日
公式インスタグラム https://www.instagram.com/italia_kasi_no_susume/

香港の雰囲気いっぱいのカフェ「香港甜品店 甜蜜蜜」で楽しむ香港スイーツ

2001年にオープンした香港スイーツカフェ「甜蜜蜜」。創業時の東灘区岡本から人気のお店でしたが現在は元町に移転。より香港のカフェらしいスタイルで、根強い人気を誇っています。

オーナーの舩原かな子さんが、古くから医食同源の考えが根付く香港に魅了。日々の美しさと健やかさのために食べる―そんな香港人の知恵と文化を伝えるべく、お店のメニューを提案。定期的に現地に出向き、現地で仕入れた食材を使用し、自店のスイーツや料理、お茶など、体や心にうれしいメニューに仕立ててくれます。

今回は、お店で長く愛され続けている香港仕込みの美容食スイーツをご紹介します。

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杏仁豆腐
750円

牛乳を使わず、2種の杏仁から作った杏仁豆腐。香料では決して出せないやさしく豊かな香りが特徴です。なめらかな食感もクセになりそう。使用している食材・南杏は、のどと肺を潤す、北杏 は咳をとめる、トッピングのくこの実は目の疲れに効果的。

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西多士(さいとぅしー)
750円

食パンにピーナッツバターを挟み、卵をからめてカリッと揚げました。香港式の黄金シロップをたっぷりかけてどうぞ。ピーナッツは貧血予防に、黄金糖 は解毒作用効果も。

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お肌つるつるカメゼリー
650円

美容・健康スイーツの王様!亀の甲羅の内側のエキスと漢方を煮詰めて固めています。レモンシロップでさっぱりと。亀ゼリーは、肌の保湿、吹き出物、解毒に効果的。週1~2回食べるとさらに効果がありそうです。

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カメゼリー&ココナッツミルク
700円

カメゼリーのほどよい苦みとまろやかなココナッツミルクのゴールデンコンビ。ココナッツはむくみも解消。

Information

香港甜品店 甜蜜蜜(ホンコンスイーツカフェ ティムマッマッ)

住所 神戸市中央区三宮町3-1-16 三星ビルB1F
TEL 078-322-3530
営業時間 11:00~21:00(L.O 20:00)
定休日
公式インスタグラム https://www.instagram.com/tim.motomachi/
公式サイト https://tim-ma-ma.com

ドイツ菓子&ウィーン菓子、両方が楽しめる
贅沢なパティスリー「セセシオン・コンディトアアテリエ」

神戸の閑静な住宅地・御影にある「セセシオン・コンディトアアテリエ」。こちらは、は古くから西洋文化が根付いた神戸でウィーン菓子・ドイツ菓子を専門とする、少し異色のアトリエです。

オーストリアの首都ウィーンでは、ハプスブルク王室の興隆とともにパリにも引けを取らないお菓子文化が花開きました。かつては周辺諸国を含めた大国家であったことで、現在でもチェコやハンガリーなど東欧圏、さらにはイスラムであるトルコの影響も色濃いお菓子が残っています。

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御影の住宅街にあるお店。まるで外国を訪れたような気分になる店構えです。

「セセシオンはそんな多様性に溢れたウィーン菓子のアイデンティティから、オーストリア人も驚くようなお菓子を作ろうと日々励んでいます」とオーナーの吉谷さん。特に焼き立てならではの魅力を発揮するお菓子に注力し、ドイツ菓子歴40年以上のシェフやザルツブルク出身のベテランパティシエをはじめ、十数人のパティシエが、日々その魅力をお届けすべくお菓子作りに励んでいます。

それらは、異国情緒あふれる港町神戸で、古くからコーヒー文化を担ってきた「神戸にしむら珈琲店」でも楽しめます。テイクアウトはもちろん、ぜひコーヒーと一緒に味わってみて。

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アプフェルシュトゥルーデル 500円(カット)、4200円(ホール)

最もウィーンらしいお菓子。シナモンで和えた林檎をナッツやレーズンなどとともに、トルコ由来の向こうが透けて見えるほど薄い生地で巻いて、溶かしバターを塗って焼き上げます。砂糖と林檎の果汁がカラメル化し、バターと出会う香しい味わい。ウィーンでもあまり見ることのないホールは長さ46㎝の迫力です。

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エリーゼン・レープクーヘン (フォンダン&ショコラそれぞれ) (L)660円、(S)サイズ330円

もともとはニュルンベルクの銘菓で、ドイツではスーパーで手に入るポピュラーなお菓子です。ドイツの法律で定められたナッツや粉の配合規格を満たしてもなお、一般に出回るファクトリー製と手作りには大きな隔たりがあり、ドイツ国内でもご当地以外ではなかなか本物に出会えません。自家挽きナッツにスパイスが効いた味わい。

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ピスタチオとベリーのクグロフ 430円(カット)、4000円(ホールL)、2400円(ホールS予約販売)、1500円(ホールSS)

セセシオンの焼き菓子の中で季節によるバリエーション豊かな「クグロフ」。オーストリアのお菓子の中でもポピュラーなお菓子で、小麦粉はごくわずかでアーモンドを素材としたペースト・マジパンをたっぷりと使用し、特別しっとりしたリッチなレシピで作られています。プレゼントにもおすすめ。

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ヴァイナハツ・シュトレン 販売期間は11月(次期予定価格は(S)1200円、(L)2400円、(XXL)6300円)

日本でも一般的になってきたクリスマス菓子「シュトレン」。ベテランパン職人でもあるシェフは40年以上の長きに渡り磨きを掛けてきたセセシオンのシュトレンは、バターとフルーツの調和した奥行きある風味が特徴。発酵菓子ならではの味わい深さを堪能して。

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カーディナルシュニッテン 500円

カトリックの枢機卿を象徴する2色の生地を使用したウィーンの伝統菓子。吟味を重ねたこの独特の味わい深いクリームは、たっぷりなのに思いがけない軽さ。スイーツのおいしさにおける究極のシンプルネスを追及した自信作。

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モーツァルト・クーゲルン 250円(1個)、1500円(6個入り)

自家製ヘーゼルナッツプラリネにピスタチオ入りマジパンを、ひとつひとつ丁寧にミルクチョコでコーティングして仕上げています。海外からのお土産としてファクトリー製のイメージが強いですが、それをモーツァルトの故郷であるザルツブルク出身のパティシエがハンドメイドするという、ほかで手に入らないチョコレート菓子。

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飯田伸一シェフは、神戸のドイツ菓子の草分けである「フロインドリーブ」で製菓製パン全般を修行し、「神戸ドイツパン」で独自のお菓子作りに磨きをかけました。セセシオンではアトリエ開業準備から携わり20年以上腕を振るい、今なお現役。「自分の一番大切な人に届ける気持ちで作り続けることがモットーです」。

Information

SECESSION KONDITORATELIER(セセシオン・コンディトアアテリエ)

住所 神戸市東灘区御影2-8-7
TEL 078-854-2678
営業時間 10:30~18:30
定休日 不定休
公式サイト https://kobe-nishimura.jp/sece

神戸には、まだまだいろんな国のお菓子がいっぱい。お菓子で巡る、各国の旅もいいですね。さて、今日はどこの国のお菓子で、ティータイムを過ごしますか?

※文中・写真中に表記されている価格は取材時点のものです。価格が改定されている場合がございますので予めご了承ください。

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